合唱組曲佐波川 七つの歌
解説 ~「合唱組曲佐波川」について~
「合唱組曲佐波川」は、平成元年9月、市民の集いにおいて、企画・防府青年会議所、作詞・岡田岩吉、作曲・髙橋正剛、演奏・防府市民合唱団、右田小学校等を始めとする200名の合唱団によって、文字どおり防府市民の“手づくりによる、ふるさとの歌”として生みだされました。
「合唱組曲佐波川」は、防府の母なる川であり、また重源上人が東大寺再建の用材を運んだことでも知られる「佐波川」の、「その源から海に至るまで」と、「太古から現在に至るまでの歴史」とを語る、七つの歌によって構成されています。
「合唱組曲佐波川を広める会」によって、東京混声合唱団他の演奏によるCDレコード5,000枚もビクターで製作されています。
(在庫があります。1枚1000円です。防府鉄工所にお電話ください)
歌詞 ~その七つの歌を、順にご紹介しましょう。~
①女声合唱によって、熊笹しげる山奥の流れを歌う「笹さやぐ」。
②重源上人が、切り倒されようとする大木の精霊(すだま)と一夜をあかすさまを、また、その大木を川に流すさまを歌う「木遣り(きやり)」、男声独唱。
③佐波川を望む桑山に葬られた、聖徳太子の弟・来目皇子(くめのおうじ)を歌う「佐波の津」。無伴奏、男声合唱。
④女声独唱で乙女の感傷を歌う「思い出」。
⑤おまえはね、佐波川で、たらいからひろってきたんだよ、と子供に語る「たらいと人形」 児童合唱。
⑥古事記に語られている国つくりのさまになぞらえて、防府の大地の生まれるさまを混声合唱で力強く歌う「大地(たいち)生成」。
⑦そして七曲目は、格調高い語りも含めて、母なる川、佐波川のすべてを「わっしょい」の掛け声とともに歌い上げる「佐波川讃歌」の全員合唱でしめくくります。